娘1は落ち着きがなく、ほんとうに身体ばかりが大きいどんくさい子だったので
とにかく、堅実に生活を営めるように、心がけて接しました。
座ってお習字をする時間、ガールスカウト・・・
不器用なのでひとりでなんでも出来るようになって欲しい。そう願いました。
なので、ピアノはならったことなく、当然楽譜も読めず、
中学で吹奏楽に入ったときに初めて譜読みをしました。
そんな彼女がアルトサックスを担当することになって
吹けるようになるまでの努力は並大抵のものではなかったのです。
その彼女が今度新入学に際して、また吹奏楽部に入りました。
中学のときにやったということでまたアルトサックスを希望しましたが
3人(アルト・テナー・バリトン)の枠に8名の応募。
オーディションになったそうです。
結果彼女は体格もいいので、テナーになりました。
私としては希望のサックスだったので、よかったのかな?と思っていましたが
彼女は家で涙を零しました。
皆は初心者と言う人が居ても、ほとんどの人がピアノは弾ける。
自分にはアルトサックスしかなかった。
しかも(私の妹のものですが)マイ楽器もあるのに、
アルトに選ばれたのはテナーも吹ける人でマイ楽器を持たない人だった。
そのひとはピアノも弾ける。
どうしてまた私を最初の吹けないみじめな状態に陥らせるのか・・・
そう言ってぽろりと涙を零しました。
何よりも彼女が後悔しているのが、
面接のときに「アルトをやりたい」と強調しなかったこと。
そして
彼女は蟹股になって間に楽器を立てて演奏するのですが
知らないひとを前に、中学のときよりかなり短丈のスカートの股を割って
演奏することができず、足を横に流した形で演奏したそうです。
本来の本気の演奏ができなかった。それを判断材料にしてしまった。
それが悔しい・・・そう言いました。
担当楽器は先輩と講師の先生が決めます。
オーディションでは人の音を聞くことがなかったので多分納得出来ないのでしょうが
おそらく、その選ばれた彼女が一番上手かったのでしょう。
それは練習が始まれば追々分かると思います。
言われて初めて、彼女が中学生のころに
どれだけ努力をしたのか、思い知りました。
地道な努力家で(私と正反対)、コツコツ頑張る子なので
しんどいことは口に出さない。
だからこそ、もっとアルトサックスを極めたかったんだよね。
でもそこで同情しても事実は変わらないから・・・
半分心を鬼にして言いました。
もっと顔を上げよう。
他の人たちはどこにふられたの?
ホルンとパーカッション?
それこそリード楽器じゃないから一からになるでしょう?
報告をした私の妹からもメールが来ました。(彼女はアルトサックスの持ち主)
「いいなぁ~テナーはカッコいいよ!
ネックの曲がり具合がアルトには無い味わいですね。頑張ってね~」
ね、もう1つ楽器が吹けるようになると思うことにしよう。
全く違う楽器じゃないから、前のアルトサックスの練習をしているときほど
辛くはないと思うよ?
そう言って励ましました。
「しばらく自分で消化してみるから、楽器のことには触れないで」
そう言って今日も学校に行きました。
今日は部活は休みだそうです。
ワンクッション置いて、頑張れるといいなと思います。
来週からは私のお友達(娘2の先生でもありますが)にピアノを習うことになりました。
高校生にして初めてのピアノです。
先生は「まかせて!」と言ってくれたよ。
楽しく弾ける時間が持てるといいね。
そして、一つずつ可能性を増やして、自分のコレ!だと言えるものが見つかるといいね。
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