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2010’03.06・Sat

上海バンスキング

16年ぶりに再演された『上海バンスキング』@自由劇場。
シアターコクーンに行ってきました。


初めて見たのは25年前でした。
そしてその時には理解できなかった部分、
あるいはあいまいだった部分が胸に迫り、
微笑みながら涙が流れそうになりました。

それは久しぶりの感覚でした。


そしてこの舞台は、私が某二次小説を書いたきっかけとなったものでした。



長くなるので感想は続きからどうぞ。


舞台は2.26事件から第二次世界大戦終了までの上海のフランス租界。

主人公のマドンナことまどかさん(吉田日出子)は
深窓のお嬢様でありながら、人出がたりないということで、母と共に
自分の父親の経営するダンスホールで歌手兼ダンサーを務めていた。
そこで知り合ったのがクラリネット吹きの四郎(串田和美)。
とにかくジャズがやれればいいといういい加減な男で、
まどかをたらしこんだのも、とにかく金がバンス(前借り)できて、
上海に行ってジャズができればいいという、それだけの理由。

まどかの父親に「フランスにホテル経営の修行に行く」ということで大金を出させた四郎は、
本当は目的地が上海だったにもかかわらず、まどかには嘘をついて、
マルセイユに行く途中1泊立ち寄っただけだと言いくるめる。

そこにトランペット吹きで、あだ名がばくちの松本=バクマツ(笹野高史)が逃げ込んでくる。
バクマツは上海租界を仕切っているマフィアのドン、ガチャンコ・ラリーの愛人である
リリーに手を出し、今にもペッと吹きの命である指を切り落とされそうになっていた。

それをまどかさんは自分のお金を全部出したうえに、四郎が吹いて、自分はホールで歌って踊るからと説き伏せ…
そのまま上海に居つくことになる。そしてようやくバクマツとリリーが結婚した日、
それは奇しくも日本と中国が開戦した日だった。


四郎は相変わらず女にはだらしなく、バンスばかり。
でも過ごすうちにまどかは真摯に唄に踊りに取り組もうと・・・した矢先に、
四郎は他の女を連れて日本へ帰ってしまう。

四郎を待ちながら上海で過ごすまどか。
バクマツとリリーの結婚式で知り合ったバクツの旧友白井中尉にほのかな思いを寄せながら、
そして白井中尉もまどかに想いを寄せながら・・・白井中尉は満州へ異動になってしまう。

やがて戦局が激しさを増し、バクマツにも赤紙が。
そして日本でジャズがやれなくなった四郎が上海に戻ってくる。

以前書生としてまどかの家に出入りしていた弘田(小日向文世)はまどかに想いを寄せていたけれど、
まどかが上海へと行ってしまっても忘れられないでいた。
その弘田は以前は共産主義者だったのに、いつしか軍部に入り込んでいた。
その弘田が上海に居てジャズもできなくなり困窮したまどかに職をもたらす。

当時珍しくフランス語が堪能だったまどかに通訳と称して接待係を頼んでいた。
けれど四郎にはなにもできることがなく、次第に追い詰められた四郎は
弘田が勧めるままにアヘンに手を出していった。




***

大まかなあらすじはこんな感じです。



この芝居は途中に生演奏が入ります。
四郎はクラリネット、
バクマツはトランペット。
弘田はアルトサックス。
白井中尉はテナーサックス。
皆この芝居をやるために楽器を練習したということですが、
昨日の音は、なんだか前よりもうんと上手くなっていた感じがしました。

皆もう・・・いい年なのよね。

だって、まどかさんの吉田日出子も・・・・だし
笹野高史って、初演のムッシュ テナルディエでしょう?
この間『天地人』で豊臣秀吉やってなかった?
でもかっこいいんですよ!ほんと。

小日向文世もなんかドラマにふつーに出ているおじさんなのに、
反政府主義者というか、時流に反抗して何かを変えてやろうと言う
意欲に燃えた若者としてとても魅力的でした。


そして何と言ってもまどかさん!
吉田日出子が本当に可愛いの。
素直で、天然で、優しくて、決めたことは守り抜く。
アヘンで廃人になった四郎に言うセリフが胸に染みました。

「私たちが行くまで船は出ないわ」

一緒のお墓に入ると約束したから。
それは約束したから、守る。

ラリーの愛人のリリーがバクマツに心を移したとき
「しかたないじゃない、貴方のことが好きじゃなくなったんだから」というまどかさん。

満州へ行く白井中尉に
「戦争が夢だったらよかったのにね」というまどかさん。

ひとつひとつは単純な言葉でも
当時の日本人では決して言えない、とても大変な言葉。


もう、結構シニアのまどかさんが、本当に20歳~30歳のお嬢さんに見えてきました。
おもろうて、やがて悲しき・・・・・
そんな物語でした。




そしてラストの演奏の後、出演者がロビーに行くので何事かとついて行ったら
なんと2回目のアンコールはロビーのピアノの横に置かれたお立ち台で演奏!
まどかさんがひとりお立ち台に乗り、そして周りで皆が演奏。
小さなライブホールのような盛況さでした。

りんごの木の下で
ウェルカム上海

大好きな曲をもう一度聞かせてもらって
最初は嬉しくて微笑みながら一緒に歌って(大きな聞こえじゃないよ)ましたが、
なんだか泣けてきましたよ。
私は前から4列目くらいで吉田日出子さんのまん前にいたんですが、
もう、なんというか・・・感激でした。



ああ。なんか久しぶりにすごかった。



この演目のLPを2枚とも持ってるんですが、
残念ながらプレイヤーがないので聞けません。
CD再発売してるんですが・・・欲しいなぁ。

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